この罰金制度が実現したらえぐい

 2008-07-27
  日本から中国にやってきてその交通マナーの悪さに驚く人は少なくない。世界全体で見ればもっと交通マナーの悪い国もあるのだが、中国が近い国であり且つ大国であることから余計に目立つのだと思う。

  日本では飲酒運転による事故が多く発生したことから、飲酒運転に対する罰則がかなり厳しくなってから久しい。見つかってしまった場合数十万円の罰金が課されるケースがある。飲酒運転の場合は社会問題化したこともあり、また危険度も確かに高いことから、これだけの金額が課されることになっても致し方ないだろうという考え方が多いだろう。そして本記事の本題に入るのだが、中国広州市で交通に関する会議が開催され、その中で市委副書記、政法委書記である張桂芳氏が交通違反に対する罰則を強化すべきだという主張の中でなんと信号無視や柵(道路中央を仕切っている柵)の乗り越えに対して月給の三分の一の罰金を課したらどうかという意見が出された。これは歩行者に対するものだが、もちろん自動車の運転手に対する罰則についても触れている。しかし信号無視で月給の三分の一とはこりゃたまげるわ。貧富の差が激しい中国において、高所得者層ともなるとこのレベルの罰金は結構な金額になる。また、駐在員もしかりでこんなレベルの罰金が課されると大変だ。高々信号無視で日本の飲酒運転並の罰金を課されかねない。

 今のところまだ正式決定したわけでもなく、またどこまで本気かわからないが、実現した場合、賛成派と反対派でひと悶着ありそうだ。

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プロフィール

呉 明憲 (meiken@jris.com.cn)

Author:呉 明憲 (meiken@jris.com.cn)
1992年3月 神戸大学経営学部卒業。
1992年4月 住友銀行(現三井住友銀行)入行。
2002年11月 三井住友銀行上海支店へ駐在。
2003年1月 キャストコンサルティング(上海)有限公司へ派遣。
2005年1月 日綜(上海)投資コンサルティング有限公司設立に伴い同社副総経理に就任。

住友銀行入行後、ほぼ一貫して法人業務畑を歩む。上海支店赴任後は中国ビジネスコンサルティングに特化し現在に至る。

日中経済貿易センターJCCNETコメンテーター
財団法人海外職業訓練協会(OVTA)国際アドバイザー

経歴と全く関係ないが週に一度のキックボクシングの練習は欠かせない。

主な執筆
「呉明憲コンサルタントのナレッジストリーム「(『bros』)
「中国税関実務AtoZ」(『The DailyNNA』(中国総合版))
「中国における企業再編」(『bizpresso』)
日綜(上海)投資コンサルティング会員向けニュースレター(JRIS NEWS、一問一答)
週刊エコノミスト2008年4月8日号(高齢化社会の到来で注目のシルバー産業)
週刊エコノミスト2008年8月5日号(ニート、パラサイト化する中国「80後」世代の生態)
週刊エコノミスト2008年11月4日特大号(ネット通販の商品を職場で受け取る中国人)

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