金融引き締め

 2008-07-22
  浙江省に義烏という都市がある。雑貨の卸売市場の集まっている地域だ。

義烏

  マクロコントロールの観点から銀行借入を抑えていることもあり、非銀行金融が活躍しているのだが、これが最も活躍しているといわれているのが浙江省であり、この義烏だ。しかしながら、非銀行金融(民間金融)は総じて高金利であり、これに耐え切れず失踪する人も出てきているという。

  義烏市人民銀行のデータによると今年6月末における外貨預金残高は977.35億米ドルに達し、これは年初対比121.73億米ドル増、前年同時期比で19.4%増、貸出総額が68.11億元増加しており、これは前年同時期対比で16.49%増となっており、金融業務が猛烈なスピードで伸びている都市のひとつである。これに対応するために金融機関の誘致を図っており、実際に国内銀行がいくつか新たに拠点を構えている。

  しかしながら、冒頭で書いたように、銀行借入が難しくなってきていることから、少なからず企業の資金繰りが苦しくなってきている。そのパターンとしては主に次の3つのタイプに分かれる。

(1)自己資金不足でありながら拡大を図った企業
(2)コスト増・利益減が激しい小企業
(3)開発プロジェクトの販売が思わしくない小体不動産企業

  たまたま義烏市について紹介したが、他の都市でも同じような地域があるだろう。自社が大丈夫でも取引先はどうなっているのだろう。金融引き締めはいつまで続くのだろうか。

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プロフィール

呉 明憲 (meiken@jris.com.cn)

Author:呉 明憲 (meiken@jris.com.cn)
1992年3月 神戸大学経営学部卒業。
1992年4月 住友銀行(現三井住友銀行)入行。
2002年11月 三井住友銀行上海支店へ駐在。
2003年1月 キャストコンサルティング(上海)有限公司へ派遣。
2005年1月 日綜(上海)投資コンサルティング有限公司設立に伴い同社副総経理に就任。

住友銀行入行後、ほぼ一貫して法人業務畑を歩む。上海支店赴任後は中国ビジネスコンサルティングに特化し現在に至る。

日中経済貿易センターJCCNETコメンテーター
財団法人海外職業訓練協会(OVTA)国際アドバイザー

経歴と全く関係ないが週に一度のキックボクシングの練習は欠かせない。

主な執筆
「呉明憲コンサルタントのナレッジストリーム「(『bros』)
「中国税関実務AtoZ」(『The DailyNNA』(中国総合版))
「中国における企業再編」(『bizpresso』)
日綜(上海)投資コンサルティング会員向けニュースレター(JRIS NEWS、一問一答)
週刊エコノミスト2008年4月8日号(高齢化社会の到来で注目のシルバー産業)
週刊エコノミスト2008年8月5日号(ニート、パラサイト化する中国「80後」世代の生態)
週刊エコノミスト2008年11月4日特大号(ネット通販の商品を職場で受け取る中国人)

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