なんちゃって営業許可証

 2008-04-25
  外高橋保税区での企業設立は批准証書と営業許可証が同時に発行される。当社で会社設立を請け負った案件でこんなケースがあった。外高橋保税区管理委員会の審査を通過した後に批復(批准するという回答書)が発行され、これに基づいて批准証書が発行され、そしてこれをベースに営業許可証の作成が行われる。今回遭遇したのは批復に書いてあった経営期間が申請資料と比べて10年短くなっており、批復が間違っているので批准証書も間違えたものが発行され、これに基づく営業許可証は当然のことながら間違ったものが発行されてしまったという事件だ。管理委員会側はミスだということで批復と批准証書の訂正を手書きであればすぐに対応可能といってくれたのだが、工商局は「私たちは何も間違っていないので、変更するのなら正式な変更手続きを取ってもらわないとダメだ!」の一点張り。正式な変更手続きというのは経営期限の変更、すなわち定款変更になるので、董事会決議等が必要になってくる。ばかばかしくてやってられない。こちらからすると批復と批准証書が変更されるのだからいいじゃないかということなのだが、工商局はまったく譲らない。実体験としては営業許可証上の文字が間違っていたりした場合に手書き修正してもらったことがあったので、今回も同じ対応をしてもらえると思ったのだが甘かったようである。工商局によると以前に手書き修正したケースがあり、その後にかなりもめたということがあったために、その後手書き修正は一切行っていないそうである。そのもめたケースがどんな内容なのかはわからないが、ケースバイケースで対応してもらってもよさそうなのに。今回のケースはその後に別途変更手続きを予定していることから、そのときにまとめて変更するということでお客さんの了解が得られた。たまたま変更予定があるからよかったものの、そうでなければお客さんにとっては余計な手続きが増えて面倒なことになっていただろう。

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プロフィール

呉 明憲 (meiken@jris.com.cn)

Author:呉 明憲 (meiken@jris.com.cn)
1992年3月 神戸大学経営学部卒業。
1992年4月 住友銀行(現三井住友銀行)入行。
2002年11月 三井住友銀行上海支店へ駐在。
2003年1月 キャストコンサルティング(上海)有限公司へ派遣。
2005年1月 日綜(上海)投資コンサルティング有限公司設立に伴い同社副総経理に就任。

住友銀行入行後、ほぼ一貫して法人業務畑を歩む。上海支店赴任後は中国ビジネスコンサルティングに特化し現在に至る。

日中経済貿易センターJCCNETコメンテーター
財団法人海外職業訓練協会(OVTA)国際アドバイザー

経歴と全く関係ないが週に一度のキックボクシングの練習は欠かせない。

主な執筆
「呉明憲コンサルタントのナレッジストリーム「(『bros』)
「中国税関実務AtoZ」(『The DailyNNA』(中国総合版))
「中国における企業再編」(『bizpresso』)
日綜(上海)投資コンサルティング会員向けニュースレター(JRIS NEWS、一問一答)
週刊エコノミスト2008年4月8日号(高齢化社会の到来で注目のシルバー産業)
週刊エコノミスト2008年8月5日号(ニート、パラサイト化する中国「80後」世代の生態)
週刊エコノミスト2008年11月4日特大号(ネット通販の商品を職場で受け取る中国人)

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