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上海住宅賃料相場動向

 2010-08-16

 先月上海房屋租賃指数弁公室が発表したところによると、6月の上海の住宅賃料相場の前月比上昇率が+0.49%という数値となっている。一見たいしたことがないように見えるが、最近の数値としては比較的大きなものであるという。この伸びの要因として挙げられているのが、

   ・ 伝統的に活況を呈する時期に来た(卒業生が賃借するのは6-8月)

・ 住宅価格が高止まりし、これにより少なからずの住宅購入ニーズを賃借でしのいでいたのが、オーナーが売買を賃貸
   へ回すことにより賃貸市場が活性化した。

   ・ 昨年の売買市場が活況だったものの、賃料の値上がり幅は相対的に小さく、これを埋め合わせるような形の値上がり
  を引き起こした。

   ・ 不動産税推進の声が大きくなってきており、このコスト増を見越しての先行値上げ。


の4つだ。いまひとつ納得できないものもあるが、とにかくこのように紹介されていた。

次に前期比値上がり幅についてみてみよう。

 


%



平均



一室



二室



三室



ハイエンド



0.50



0.73



0.59



0.37



ミドルエンド



0.46



-



0.54



0.28



ローエンド



0.59



0.88



1.10



-


  ローエンドの値上がり幅が最も大きい。数値としてはこのとおりだが、私の知人で賃料更改の時期が来た人がいたのだが、この人は従来
9500元の家賃をなんと15000元までの値上げが飲めないのなら出て行けといわれたという。なんと57.9%もの値上げだ。借り手からすると殺意を催すほどの値上げ幅だ。上に紹介したように、賃料相場が上がってきているとはいうものの、57.9%という上がり幅は統計数値からかけ離れたものであり、どういうつもりでこんな常識はずれのことを言っているのかよくわからない。ということで、この知人は当然引っ越すことになった。こんなキチガイオーナーが相手だと交渉自体が成り立たない。私の住んでいるところのオーナーも話の通じない人間なので、私もひょっとして同じような目にあうのかなあと不安に思ったのであった。

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プロフィール

呉 明憲 (meiken@jris.com.cn)

Author:呉 明憲 (meiken@jris.com.cn)
1992年3月 神戸大学経営学部卒業。
1992年4月 住友銀行(現三井住友銀行)入行。
2002年11月 三井住友銀行上海支店へ駐在。
2003年1月 キャストコンサルティング(上海)有限公司へ派遣。
2005年1月 日綜(上海)投資コンサルティング有限公司設立に伴い同社副総経理に就任。

住友銀行入行後、ほぼ一貫して法人業務畑を歩む。上海支店赴任後は中国ビジネスコンサルティングに特化し現在に至る。

日中経済貿易センターJCCNETコメンテーター

経歴と全く関係ないが週に一度のキックボクシングの練習は欠かせない。

主な執筆
「呉明憲コンサルタントのナレッジストリーム「(『bros』)
日綜(上海)投資コンサルティングニュースレター(JRIS NEWS、一問一答)
週刊エコノミスト2008年4月8日号(高齢化社会の到来で注目のシルバー産業)
週刊エコノミスト2008年8月5日号(ニート、パラサイト化する中国「80後」世代の生態)
週刊エコノミスト2008年11月4日特大号(ネット通販の商品を職場で受け取る中国人)

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