来料加工廠の現地法人化は足踏み中

 2009-10-29
  東莞市統計局が発表した資料によると、今年1-9月で227の来料加工廠が外商投資企業または民営企業に転換している。一方で、東莞の来料加工廠は今もなお7000程度存在している。

 来料加工廠も色々といわれているが、今まで慣れ親しんでいた人からすると結構使い勝手のいいスキームだという。そのため、外商投資企業に転換した後、企業は例えば税関方面のオペレーションが従来と大きく異なるようになったりする等の不安をぬぐえないようだ。

  外商投資企業に転換して商流として大きく変わることといえば、自由に国内販売を行うことができる点にあろう。しかし、一般的な傾向として来料加工廠の多くは中小規模であり、今まで輸出一辺倒でやってきたこともあり国内販売についてはは販売チャネルも持っておらず、また市場環境を熟知していない等もあって、前向きになれないようだ。

 東莞が制定した目標は今年中に来料加工廠を1000転換させるとのことだが、上述のように9月時点で227に過ぎない。今年の1000という目標を達成する無理だと思われるが、そもそも今後も法人化の動きが進んで行くのであろうか?現地法人化が話題になってふと振り返ってみると来料加工スキームも決して悪くないなあと見直されたような感があるといえそうだ。

(参考記事)
それほど行われていない来料加工廠の現地法人化

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プロフィール

呉 明憲 (meiken@jris.com.cn)

Author:呉 明憲 (meiken@jris.com.cn)
1992年3月 神戸大学経営学部卒業。
1992年4月 住友銀行(現三井住友銀行)入行。
2002年11月 三井住友銀行上海支店へ駐在。
2003年1月 キャストコンサルティング(上海)有限公司へ派遣。
2005年1月 日綜(上海)投資コンサルティング有限公司設立に伴い同社副総経理に就任。

住友銀行入行後、ほぼ一貫して法人業務畑を歩む。上海支店赴任後は中国ビジネスコンサルティングに特化し現在に至る。

日中経済貿易センターJCCNETコメンテーター
財団法人海外職業訓練協会(OVTA)国際アドバイザー

経歴と全く関係ないが週に一度のキックボクシングの練習は欠かせない。

主な執筆
「呉明憲コンサルタントのナレッジストリーム「(『bros』)
「中国税関実務AtoZ」(『The DailyNNA』(中国総合版))
「中国における企業再編」(『bizpresso』)
日綜(上海)投資コンサルティング会員向けニュースレター(JRIS NEWS、一問一答)
週刊エコノミスト2008年4月8日号(高齢化社会の到来で注目のシルバー産業)
週刊エコノミスト2008年8月5日号(ニート、パラサイト化する中国「80後」世代の生態)
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